久々の更新。
漫画レビュー第3作品目はモーニングで連載されてた短編「黒博物館スプリンガルド」。全一巻

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作者は俺が日本で最も尊敬している漫画家である藤田和日郎。

ストーリーはロンドン警視庁内の犯罪の証拠品や現場写真を展示した実在する博物館である黒博物館(ブラックミュージアム)を訪れたロッケンフィールド警部による語り部式で1837年のロンドンを大騒ぎさせながらも突如として姿を消した怪人バネ足ジャックの元捜査主任であるロッケンフィールド警部とバネ足ジャックだと疑われる侯爵ウォルターが3年後今度は殺人鬼として復活したバネ足ジャックの正体を追うというもの。

ちなみにこのバネ足ジャックも都市伝説的なものだが当時実在したと言われている。

まあ、評価としては確かに面白い作品ではあったものの同作者の傑作短編「邪眼は月輪に飛ぶ」と比べると盛り上がりに欠けているところは否めない。
個人的にはロッケンフィールドとウォルターも鵜平達や米軍コンビのようにもうちょっと協力して立ち向かうところが見たかった。

ロッケンフィールド主人公っぽいのに最後のウォルター助けるところくらいしか役に立たなかったし・・・・・

あと物語自体も特にどんでん返しもなく淡々と進んでいったのも少しマイナスかな。

まあ、それでも自分の恋した女の結婚式を守るため復活した怪人バネ足ジャックの前にもう一度怪人バネ足ジャックとなって立ちふさがるウォルターのシーンはかなり鳥肌が立ったし、結局マーガレットと結ばれずマーガレットが幸せになることを望んだウォルターも切なくていい感じ。

つまるところウォルターかっこいい。

あと学芸員かわいい 凄くかわいい。
そんな漫画です。


割りと不満もあったけど完成度も高く一冊にまとまっていて面白い作品なので興味がある人は読んでも損はないです。
まあ、でも藤田の短編は「邪眼は月輪に飛ぶ」がガチの面白さなので個人的にはそっちを先に読んでもらいたい。

というわけでこの作品の最終評価は・・・

面白さ★★★☆☆
オススメ度★★★★☆
ハマリ度★★★☆☆

というわけで今回はここまで。